↑(写真)アマゾンの淡水魚ピラルクー。ちょっとグロテスクだけど、すごいやつ!
ブラジル初日の夜は、なんと歓迎会を開いていただけるとの事(ありがたい!)。
昼は、サンパウロの街の一部を本当にザ~ッと歩いて、
日本人移民資料館を出たら、
友人・和田さんの体力メーターがピコピコ点灯し始めた。
「横田さん、もう駄目です、ちょっと寝かせてください…。」
友人・和田さんの必死の訴えで、私達は小1時間ほどホテルで爆睡。
そして、19時、
リベルダーデ東洋人街の宮城県人会会館へと向かうと…、
え!!!!!
宮城県人会館の屋上のビアホールに、
「歓迎!和田秀子さん、小磯かよこさん!」とでっかく貼られている。
しかもわざわざ丁寧に習字で。
こ、これは…。
そして私達の為に大きな高級魚まで用意されていた…。
…も、もしかして、有名人だと勘違いさせているのではないだろか…?
状況が把握できない私は、オロオロしながら友人・和田さんの背後にぴったり隠れていた。
そうこうしている内に、
色々な方がいらっしゃって私達に挨拶をしてくださる。
頂いた名刺を見ると、皆さん、多方面で活躍されている方々ばかり。
不安はますます募る…。
「小磯かよこって誰だよ!」皆さん、そう思っているのでは、大丈夫なのか…ドキドキ…
でも皆さん、とても気さくで、私達にどんどん色々な話をしてくれる。
農業の事、移住したときの事、ブラジルの事、などなど…。
私たちにとって、どれも興味深く、
次第にオロオロするのも忘れ、
美味しいビールと宮城県人会の方々の美味しいお料理を頂きながら、どんどん楽しい夜になっていった。
そして、今回のメインイベント!
まな板にのってた高級魚ピラルクー(写真の魚)をその場でさばいてくれるという。
このピラルクーという魚は、はアマゾンにいる熱帯淡水魚で、とにかくでっかい!
(今日のは、1メートル20センチだって!魚だけに「ギョッ!」)
体長もさながら、皮膚感や何もかもが見たことないだけに、なんだか怖い…。
秋刀魚やサバに慣れ親しんでいる私には、予想も付かない魚です。
うろこが固く、一枚一枚をペンチでむしり取ることから解体は始まります。
わざわざこの大魚を私達の為に運び、さばいてくれたのは、鴻池(こうのいけ)龍郎さん。
ブラジルでこの大魚に魅せられ、最も難しい養殖にチャレンジし、
この度ようやく成功したという、ピラルクー博士だ。
鴻池さんは、環境問題にもとても熱く、
このピラルクーに魅せられた理由も、環境に対して貢献度が高い魚だということもあるようです。
魚がいる水の中は、魚が糞尿を出す為、汚れるのは普通のこと。
この汚れが、土にとっては肥料となり、栄養素になったりするようです。
そしてこのピラルクーは、小さな魚達に比べて、その土にとっての栄養素をウン十倍排出するらしく、
鴻池さんは、これが農業の助けになるのでは?と考えているようです。
鴻池さんの提案は、
このいい意味で土を汚してくれるピラルクーを養殖しながら、
その横で畑などをすれば、化学肥料を使わず、イキイキとした野菜等が育つ。
そして、その栄養素を吸収した水をまたピラルクーの池に戻せば、
またピラルクーがたくさん汚してくれる。
これを循環することで、水不足にも対応できるのではないか?とおっしゃっています。
すごい!!!まさに、持続可能!!
なんて、すごいの!ピラルクー!!!
怖いなんて言って悪かったよ。
しかし、汚して褒めてもらえるなんて、あんたも変わった役割担ってるね!
鴻池さんはこの熱いメッセージとピラルクーの美味しさを伝えるべく、
日本に輸入できるよう、一生懸命努力をされている。
先に述べた、ブラジルで頑張るかっこいい日本人の一人であることは言うまでもない。
環境のこと、ピラルクーのことを話すと止まらない熱い人だ。
もっと聞きたかったな~。
さてさて、その偉大なピラルクーくん。
お味はどんなもん?
刺身やフライでいただく。
「お、美味しい!!!」なんとも言えないモチモチ感と、見た目とは違う癖のないさっぱりとした味。
おお~、食べてもすごいぞ、ピラルクー!
大きいから、何人分取れるの?って感じだ。
なんと、そんなピラルクー君とも出会いを、サンパウロ新聞の方に取材いただいてしまいました。
まさか自分が新聞に載るなんて。(しかも、異国の…)
サンパウロ新聞の方々(名前はふせた方がいいのかな?)、ありがとうございます。
その場にいらっしゃった様々な日本の方たちとピラルクーに出会い、初日の夜はこうして終わりました。
まだまだ懲りずに続く…