ブラジリアからまたまた無愛想なTAMに乗って、
私がずっと来てみたかった街、リオ・デ・ジャネイロに到着!
ブラジリアを夕方に出たので、着いたのはもう夜。
空港を出た瞬間から、ブラジリアとはなんか違う雰囲気。
ピカピカじゃなく、薄暗い。
私と友人・和田さんは、横田さんの後にぴったりくっついてバス乗り場へ。
バスを待っている間も、なんか怖い…。
程なく、私達が今夜泊まるホテルがあるコパカバーナ行きのバスに乗り込む。
車窓から見る夜のリオは、今までの街以上に「なんかヤバイ」雰囲気が漂っていた。
倉庫街には、オレンジ色の暗い明かりが灯り、
その下に人が寝ていたり、落書きが四方八方あったり。
日本にだってそんな光景はあるけど、
私の動物的勘が「なんかヤバイ」と仕切りに言ってくる。
中心街に入っても、その勘は収まる事なく、
私が思っていたブラジルの印象に近い街を、
バスの中からじっと見ていた。
間違っても、一人で夜歩くもんか!と思う。
ちなみにブラジルのホテルやマンション・ビルの入り口には、
ものものしいガードマンがいる事が多い。
それだけ、なにかあるのかもしれない。
ホテルに着くと、私達は疲れのあまり夕飯を食べず、お風呂に入って寝る事を優先させた。
この旅で初めてゆっくり寝れる夜だったので、嬉しかった!
朝横田さんのモーニングコールで目覚めると、
もうでかける時間になっていた。
この旅で初めてのホテルのちゃんとした朝食をゆっくり食べる事も出来ず、
泣く泣く出発した。
でも今日は念願のコルコバードの丘(上の写真のキリストが立っていることで有名な)へ行くので、テンションは上がりっ放し!
奇しくもこの日の夕方にはまたサンパウロに移動しなきゃいけなかった私たちは、時間の関係上、タクシーで移動。
(ちなみに、タクシーに乗る際は最初に目的地に行くまでいくらくらいかかるか聞く必要があるみたいです。そうしないとぼったくられる可能性大です)
これまた車窓から街を見る。
昨夜のような怖さはないけど、いろ~んな人が歩いている。
なんだろう?なんかすごく味わいがある。
ごちゃごちゃで、キレイじゃないけど、なんか魅力がある街だ。

しばらくすると、出た~!!!
憧れのコルコバードのキリスト!
私の中のブラジルの象徴だったので、ブラジル行くんだったらここにずっと行きたいと思っていた場所だ。
まさかこんなに早くかなうなんてね…

コルコバードの丘の頂上に行くには、登山電車に乗ります。

20分ほど登って、頂上のキリストの所に行くまで、
急な階段を上って行きます。
来た~~~~~~!
テレビや写真で指をくわえて見ていた、大きなキリストが青い空のもと、
おっきく腕を広げて立っている。感動☆
やっと会えたね(一方的に思う)
あ~ブラジルに来て、良かった~~~!と心から幸せを噛み締めるのでした。
この丘からはリオが一望できます。まさに絶景!!
あそこが、ポン・ジ・アスカールで、あそこがフラメンゴ、で…?ん?
あの地区はなんだ?
小さなお墓みたいのがいっぱい並んでいて、
あのブロックだけグレーっぽいぞ??
「横田さん、あそこはお墓ですか?」
「あれは、有名なファベーラだよ」
!!!!!!!(*_*)
ファベーラとは、ブラジルにあるもっとも危険なスラム街で、
国内には300以上あるらしい。
ギャングの抗争や、麻薬・暴力・警官の汚職などが蔓延し、
子供も銃を持つような街である。
この地区は、数々の映画「city of god」の舞台ともなっていて、
ファベーラの子供達に希望を与えるような支援団体もいる。
上から見ると、くっきりとその地区だけおかしいのが一目瞭然だ。
あんななんだ。。。
でっかいキリストと思いっきり写真を撮って満喫したあと、
私たちはまた登山電車に乗り地上へ。
タクシーで、フラメンゴを目指す。
さぞかし、ビキニのナイスバディーな女の人や、
ビーチサッカーを楽しむ人がいるのだろうとウキウキしていたのに、
アレ?
おじいちゃん、おばあちゃんばっかり。
皆寝そべるか、カードゲームをしている。
ちょっと肩すかし。
ブラジルっぽい景色が見れなかった。
なんで?平日だからかな。残念。

残念な事に本当にリオでの時間っがない私たちは、
後ろ髪を引かれながらサンパウロ行きの長距離バスに乗り、
つかの間のリオを後にした。
今度来るときは絶対リオ中心のプランにしようと思う。
サンパウロまでの長距離バスは、飛行機のファーストクラス並みの快適さ。
これで6~7時間乗らなきゃいけいないにしても、快適だし、安いし、
飛行機では味わえない車窓を見ながらの移動が出来る。
これは是非乗ってほしい!オススメです。

事前にiPodに用意していたブラジル音楽を聴きながらの、車窓の風景は最高で、
またしてもブラジルに来ているんだな~という事を痛感して、嬉しくなるのでした。
この車窓から、ファベーラかは分からないけど、
とっても貧しい環境に暮らす人達の姿を見る事もできました。
その風景を見た時思ったのは、
「ここにもし産まれたら、きっと選択肢が少ないんじゃないか?」ってことです。
勉強したくたって出来ないかもしれない。
日本に帰って来てから知った事ですが、
ファベーラの子供達に希望を与えるため、様々な教育やチャンスを与える団体があるようです。
たぶん、そういう助けがないと、教育なんてまともに受けれないんじゃないかな~と思ったりしました。
教育って大切なんだな~と、貧しい町の風景をみてなんかそう思いました。
あとは、ここでバスが変に止まったりしたらおっかないな~、とかもちょっと思っちゃったり…。
バスはやっぱり町の移り変わりや、
観光地じゃない、普通の町の日常なんかも見れるのが楽しい。
バスで思いがけず、いい時間が過ごせました。

次回でこのブラジル旅行記も最後。
もう少しおつきあい下さいね。